第4話

あらすじ

管内で殺人事件発生。生活安全課も刑事課の協力にかり出される。そんな中、誠と北見は課長から特命を受けることになった。
警視庁のマスコットでおなじみのピーポ君もお年頃。そろそろガールフレンドも欲しいころだろう、と五十嵐たちが署長のご機嫌取りのため密かに作らせたガールフレンドキャラクターの着ぐるみを天現寺署まで運ぶというものだった。
すっかりやる気のないふたり。仕方なく無線で無駄話をしながら、北見命名するところのプー子を搬送していた。
途中、殺人事件現場の側を通りかかった誠は、北見に断って現場見学をしにいってしまう。
望月ににらまれ、早々に現場を引き上げてきた誠は、何者かにプー子を盗まれてしまっていることに気付いた。
課長に知れたら大変なことになる、とタレントの一日署長のセレモニーまでに周囲にはヒミツでプー子を探そうと言い出す北見。
ふたりは殺人事件の捜査をするフリをしながらプー子誘拐の犯人を捜し始める。
誠は自分のやっていることがどうしても納得がいかずに思い悩む。
プー子誘拐の犯人は、実は警察マニアの男だった。だが、この男の側に件の殺人犯がたむろしていたのだった。
誠は無線でプー子誘拐犯に自首を勧める。だが、それがきっかけで課長たちにプー子が盗まれたことがばれてしまう。だが、誠は課長にプー子が盗まれたのは全て自分の責任だと、北見をかばう。
犯人はほんの気まぐれで見逃した目撃者に、警察の追求が迫っていることを知り、口封じに向かおうとする。
すんでのところで望月達に確保された目撃者は、以前自分の弟が警察に無実の罪をなすりつけられたことに対し、根深い怨みを抱いていた。
犯人に「誰かに殺害を目撃したことを話したら殺す」と脅されている上、警察不信に陥っている目撃者は望月たちに対して固く口を閉ざすばかり。
そんな折り、プー子の着ぐるみが突然管内の交番に届けられた。早速保護に向かうふたり。
実は、犯人は警察署の奥深くかくまわれた目撃者を殺すため、プー子の着ぐるみに入って天現寺署に潜入しようとたくらんでいたのだった。
そうとも知らずプー子を天現寺署奥深くに持ち込む誠と北見。ふたりはどちらがプー子の中に入るかと意地を張り合う。
ふたりがプー子の側を離れた時、犯人は起きあがった。
署内を徘徊するプー子。タレントの登場に浮き足立つ署内をゆっくり歩いて目撃者を捜し回る。
北見を殴り倒し、ついに目撃者の元に犯人は現れる。とっさに目撃者をかばい銃弾に撃たれる望月。異変に気付いた誠は偶然一緒にいた佳織と目撃者を伴って署内地下の機械室へと逃げ込む。
迫る犯人。
プー子の着ぐるみを脱ぎ捨てた犯人はゆっくりと機械室の中を誠たちを探し回った。
犯人の捨てたプー子に気付いた誠は機転を効かせてプー子の中に入り込み、犯人にすがりつき捕獲することに成功する。
目撃者は命をかけて自分を守ってくれた望月と誠に感じ入り、殺人の目撃証言をするのだった。
北見は犯人逮捕の賞状をもらい、ご機嫌。
そして、そもそもの発端であるプー子誘拐犯人もふたりのコンビネーションのおかげでどうやら逮捕できるようだった。

感想

プー子インパク値 ★★★★

誠が一日署長やった方がいいんじゃないか度
★×1000000000000

本日のキメ台詞
「ふざけんな、ばかやろう」

プー子だ、プー子。
やっぱプー子よ。プー子最高!あの無表情な不気味さがたまりません。天現寺署内をのしのし歩くその姿が素敵だ。
「チャイルド・プレイ」という映画を思い出してしまいました(原作はキングでしたっけ?翻訳ものは苦手であんまり読んでないんですが)
一見、野球かサッカーのマスコットと見まごうばかりのあのデザイン。発想が最高にツボに入りました。笑える〜。しかし、ピーポくんってお年頃だったのか。はじめて知ったぞ。その事実。
一日署長は叶”ゴージャス”美香。前川が「ゴージャス」とつぶやきながら廊下をうきうき歩いていた姿が最高。誠の
「前川さん?」
とは、私も言いたかったぞ。そうか、君はゴージャス好きか、前川!
私個人の意見を申すのならば、どう考えても誠が一日署長やった方がいいと思うわ。
さわやかな笑顔で、オープンカーに乗ってパレードなんかされちゃった日には、街頭で旗振りそのご尊顔を拝する栄誉に賜りたく思いまする。
もちろん、服装は制服でよろしく。
ゴージャスより爽やか。そしてロイヤル(おい)
私なら誠を全ての警察広報ポスターのキャラクターとして採用するな。
犯罪減ると思うわ、マジで。
今回の誠は北見をかばったり、名誉を譲ったりと先週、彼を傷つけてしまったことに対する贖罪なのか、それとも
「これではいけない」
と前回の一件で目覚めたのかどっちだろう。
私は後者のような気がするわ。新人君に限らず人間って、何かのきっかけでいきなり、脱皮できる生き物だからね。それが継続できたなら、成長したと言えるのだけれど、さて誠の場合はどっちでしょう。
誠必殺のしがみつき技。
プー子ごしとはいえ、ええい、犯人め!ちぇ、いいなあ。
そんなことを思う私は、やっぱり誠が広報キャラになった場合、犯罪に走りそうでとってもイヤだ。
最後のやりとりが段々楽しみになりつつある今日このごろ。
さわやかな
「ふざけんな、ばかやろう」
に、100万点。
犯人すぐ出頭。間違いなし。