祝!堂本光一さん 主演ミュージカル!

東京帝国劇場 2000年11月2日(木)〜11月26日(日)

CAST STORY TIME

CAST

コウイチ・・・堂本光一

ツバサ・・・今井翼  アキラ・・・赤坂晃

コウイチの義姉・・・鈴木ほのか  リーダー・・・篠井英介

コウイチの亡兄・ゴースト・・・東山紀之

STORY

 コウイチは旅から旅を重ねるカンパニーのトップスター。NYで志半ばにして自ら命を絶った兄の遺志を受け継ぎ「Show Must Go On」を信条に公演を重ねている。
ある日、カンパニーの一員アキラと義理の弟でもあるツバサのふたりはみんなの制止を振り切り、次の公演地に向かってバイクで移動をしようとする。
ところが、その途上でバイクは吊り橋から落下。ツバサは大腿部を複雑骨折し、ステージに立つことがかなわなくなってしまう。事故の当日でさえも公演を続行しようとするコウイチは、カンパニーの仲間と対立してしまう。
そして公演はツバサ抜きで続行された。その舞台上に亡き兄とツバサがいるような錯覚にコウイチはとらわれる。彼とてただひとりで公演の成功が叶わぬことは知っていた。
そして、コウイチは公演を観たNYのエージェントからブロードウェイへの招聘を受けることになった。
しかし、他ならぬ兄が亡くなった因縁の土地と劇場での公演という事実に、兄の未亡人である義姉は難色を示す。

仲間から離れ、単身渡米するコウイチ。インペリアルガーデンシアターは、兄の自殺以来公演の失敗が相次ぐ、ゴーストたちの集う場所だった。
そこで彼は奇妙な男に出あう。ブロードウェイのゴッドファーザーを自ら名乗る彼は、実は亡き兄のゴーストが遷し身を得た姿。もしも誰かに自分がゴーストであることがばれたら、二度と地上に戻ってこれなくなる。
そしてコウイチの元に、ツバサのNYへの思いを組んだ仲間達が集まってくる。
アキラ・そして正体を隠した義姉とリーダー。
旧知の仲間達を得て、コウイチのNY公演は大成功を収め、ニューヒーローの誕生にマスコミが殺到する。正体を隠してコウイチをサポートしていた義姉やリーダーとも和解が叶った。
亡き兄の作曲した曲が評判を得るに伴い、権利主張を訴える者まで現れる事態までおきてしまう。そんなピンチを『亡兄の友人』と名乗るあの、奇妙な男が救ってくれることになった。
一方、ツバサの望みを受け、コウイチを追ってNYにやってきたアキラはNYに自分の居場所を見いだせず、未だ事故の後遺症で心を閉ざし踊ることを辞めてしまったツバサの元に帰る決心をする。
ツバサを励まし、復帰させることができるのはコウイチだけだとアキラはコウイチにも帰国を促す。
だが、NYで成功を掴みかけているコウイチはその申し出を拒絶する。
ツバサを見捨てあくまで兄の遺志を尊重しようとしていると、アキラはコウイチを非難し、ふたりは今度こそ袂を分かつ。
コウイチは孤独を噛みしめた。
そのころ、帰国したアキラはツバサの元へ見舞いに訪れる。たまたまアキラを驚かそうとして身を隠していた本人に気づかず、アキラはツバサが臆病でできることから逃げているから仲間に見放されるんだ、と愚痴をこぼす。
その言葉にショックを受けるツバサ。
失意の内に命を自ら絶とうとするツバサ。そのツバサの心に「NYに来い」との義兄の声が届く。
一方コウイチは、ツバサへの自分の行為が正しいのかどうかを問いかけに兄の墓を訪れていた。そこに偶然義姉とカンパニーのリーダーが訪れる。物陰に身を隠すコウイチ。
彼女たちは義兄に、ふたりで幸せになるとの報告をしにきていたのだった。
「生きている者は生きている者同志幸せになればいい」
納得はするものの、なんとなく割り切れないコウイチ。
常にその存在を感じているコウイチは、兄が本当に亡くなったことが信じられず兄の墓を暴いてしまう。が、棺の中に兄の姿はなかった。
思い悩むコウイチは、またもう一度兄と一緒に踊りたい、と願う。
姿は見えなくても、コウイチは兄の存在を確かに感じていた。
そんな、カンパニーひとりひとりの心模様とは別に、NYでの公演は成功に次ぐ成功を収めていた。
ある日、日本に帰ったはずのアキラが楽屋を尋ねてくる。ツバサが行方不明になったと報告するために。
NYでやるべきことはやり終えた、と感じていたコウイチは今度こそツバサのために日本へ帰国すると言い出す。
が、もめる面々の前にツバサが事故前の元気な姿で突然現れ、あの、謎の男に連れてきてもらったという。
コウイチはその男こそが亡き兄、その人ではないかと問いただすが、男は取り合わない。
久々に全員がそろった公演は大成功を収める。
そんなある日、遷し身ではないゴーストの姿のままでさまよっていた亡夫を、コウイチの義姉が見つけてしまう。
彼は妻に、生きている人間と幸せになるように告げたのだった。
ゴーストである身がばれたら天へ戻る。
その時が近づいた兄はゴーストの姿をコウイチたちの前に見せる。
ずっとツバサのケガの一件でわだかまっていたアキラにコウイチとの和解の道を開かせ、全ての役割を終え天へと戻っていった。
生きている人間たちは生きている人間同士、力を合わせ元気にやってほしい。
そんな兄の最後の願いを叶えるように、今夜も舞台の幕は開くのだった。

 

TIME TABLE

 全2幕

1幕・・・60分 休憩30分 2幕・・・120分(あくまで目安です)

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