祝!堂本光一さん 主演ミュージカル!

11/5(日)
昨日のソワレからどーも調子があがってないらしい光一さん。
今日のマチネはなんだかまったり。光ちゃんたちもまったりだったがお客さんもまったり。
しかし「ハムレット」は台詞の言い回しが昨日までのただ激情に身を任せて叫び続けていた言い回しが落ち着いていて、抑揚がついてきております。ただ「女とはそうしたものか」等々の決め台詞前の間は昨日のソワレの方がすきでしたね。
うむむ。しかし、このハムレット様はかなりすきです。
シェイクスピアの解釈はひとつに定まって「これが正解」という類のものではないので、光一ハムレットが「すき」か「きらいか」で好みは分かれることと思います。自分なりの解釈が定まっている方はそのあたりが違っていると「それは違う」と思われるかもしれませんが。
私はなんだか本当に若々しい、運命に翻弄されきってその中で少年の正義感をもって叫ぶ火のようなこのハムレットはとてもすきです。
マチネはとにかく夕べから続いてる感じのする光ちゃんの疲労っぷりがすごくて、かなり先輩ふたりに助けていただいておりました。ありがたいなあ。
1幕のトランクを巡る翼との会話のやりとりがちぐはぐしてたんですが、晃くんにさらっと
「お前らさっきから全然会話がかみあってねえじゃねえか」
とつっこんでもらえたので、救われたし。ああいう時はあんな風に言ってもらえると助かります。
2幕では、ヒガシがノリノリでインペリアルガーデンシアターでの出会いの場面
「ブラッド・ピットです」
の新ネタ登場。コウイチさんと「503・エドウィン」の歌を歌ってました。幕間に打ち合わせしたのね、きっと(笑)
この後の流れでゴーストに向かって
「普通の人なら信用できるけど、あんたじゃ信用できないな」
と言うところ、毎回
「おれのどこが信じられないんだ?」
こんなに完璧なのに。とかブラッド・ピットなのに。とか続いてアドリブが入るんですがそれに対してコウイチさん下向いて
「いえ。完璧っす」
とやるのが毎回かわいくて仕方ないです。たまーにノリノリで違うこと言ったりするんですが。なんか運動部の先輩に無理やり言わされてるみたいで(笑)
あとは、2幕のNYでのツバサとの再会場面、ツバサをおんぶしてちょいと腰を痛めたヒガシに向かって
「腰にはアリナミンがいいですよ」
と言ったとたんに、例の石像のポーズ。決めていただきました。ありがとうございます。面白いです。
ラストのごあいさつでも、光ちゃんと翼が割とまともにあいさつをして晃君もごくまじめにごあいさつした後で若干盛り上がりにかけてると思ったのか
「三人とも同じこと言ってるじゃないか」
と物言いをつけ、それにノッた光ちゃんが
「おれ、おれ一番だからいいっすよね?」(笑)
ヒガシ「光一は一番最初だからいい。翼はまだ十代だからいい」
と、晃君に注文つけてました(笑)
このおかげでソワレの時に晃君がはじけてくれたんですが、光ちゃんとヒガシ、翼は割といろんな場面で一緒になることが多い印象がある私は、観ていても晃君ひとりがまだなんとなくなじみきっていないような、そんな印象を持っていたんですね。
それが、なんだかちょっとずつみんなと打ち解けていってて、いい感じになってきてるのが観ていてうれしい。
年長者に本当に助けてもらってるねえ。だから、わざわざ光ちゃんはこの日のマチネのあいさつで
「先輩には僕を立てていただくばっかりで」
と感謝の意を表したんだろうな、と思います。なんか、あのとき「お!」と思ったよ。
そして晃君をいじったヒガシがごあいさつをしている時にそろそろっと翼の側に寄っていって耳打ちしながら何事か話してました。
もしかして翼になにかツッコミ入れさせようとしてたのかもしれないですが、タイミングを失ったらしく、目で翼に「だめだめ、できないできない」と合図を送ってました。なに?一体なにを話していたの?
マチネはしかし、私ははじっこの席だったんですが、前の席のお父さん(奥様に連れてこられたと推測される)がもぞもぞと身体全体動かして頭でことごとく私の視界をさえぎってくれるもんですから、それとの戦いでした。
集中するもへったくれもありません。あんまり私が動くと後ろの人の邪魔になるし、かと言ってこのおとーさん肝心なところ「幻炎」とか「ハムレット」の「生か死か」で動きやがるので身もだえしてましたさ。そういえば昨日のソワレでは「生か死か」で同じ列にいたおばちゃんがごそごそとトイレに立ちやがるし、アンコールの光ちゃんのごあいさつでごそごそ出ていくし。
勘弁してくれー(T_T)
そんなわけで、今日のソワレは久々に周囲に恵まれて(もぞもぞしない、身を前に乗り出さない、劇の途中で隣の友達に解説をかまさない、何かある度にぎゃーすか感想を叫ばない・・・って当たり前のことなんだが)集中してみることができました。
「幻炎」の出来がまた戻っていたのに安心。マチネよりもずっとできがよかったです。ただ、この回はたいまつの炎がひとつ途中で消えちゃって、向かって右のかがり灯の火が点くタイミングがずれてたりしたんですが。
祈りを捧げるところの光ちゃんの手がすき。フェチですかね?
幻炎は手の表現が多くて、うっとりです。きれいなんだよな。光ちゃんの手の動きって。
「ハムレット」は・・・ホントに毎日少しずついいところが増えていってるので楽しみですね。間をとりはじめ、抑揚や強弱がついていっていて、楽日にはホントにいい出来になってるんだろうなあ。
あと、これもいつか書こうと思っていたこと。
ウエストサイドの途中で、光ちゃんJr.にアシストしてもらってバック宙やるんですが、この時の空中での姿勢がもんのすごくきれいです。観てね、観てね。
身体がばらけてないの。しなやかな一本の弧を描いてるから。毎回うっとりです。ばらけて見えたのは今のところ一度しかない。しかもこれなら許されるって程度で。
難を言えば、やっぱりウエストサイドで、足を大きく振り上げて身体ごと右から左に移動する時がね、あまりこれは美しくない。「MASK」の時には、結局途中でお茶濁すようになったやつ。今回最初から無理のないアクションになってるんだけど、ああ、これでもっと思い切り足がいっそ床と平行になるまで美しくあがっていたら!
欲かいたらキリがないとはいえ、光ちゃん観ているともっと上を目指せるだけに思うことはいろいろ。
そういえば、今日はめずらしいことにヒガシがブロードウェイメドレーでステッキを取り落としてました。
その瞬間の光ちゃんのうれしそーな表情(笑)
「東山さんも間違うことあるんだー」てな。ただヒガシはプロですので、その直後にしゃかりきになってステッキ使っててちゃんと挽回してました。
で、リラックスしたらしい光ちゃん、4人並びでステッキを背後から前方に展開させるところでわざとツバサの頭にこつん、と当ててました(笑)
いっぱいいっぱいのツバサ、すんごいびっくりした顔してましたねえ。それも愛のムチ(笑・・・ホントか?)で、晃くんにバトンタッチする最後のところ、ステージ下手の端でステッキを使ってポーズを取るんですが、フリを翼が間違った。
んで、すかさずステッキを刀に見立ててラスト、翼を袈裟懸けに討ち取ってました(笑)面白かったー。光ちゃん、後で怒られたかもしれないけどさ。
晃くんにどんどんアドリブが出るようになってきていて、その辺りもいいです。
NYの楽屋での、マスコミ殺到を知らせるあっきーに対しての徹底したいじりが物語る。
あっきーのポジションっていいですねえ。先輩みんなから例外なくかわいがられている。少しは精神的な余裕がある「Back to Back」で観ていても彼のダンスは非常に美しい。あ、帰ってきた町田も前より上手くなって戻ってきてますね。
閑話休題。1幕カンパニーの旅のところ。
この日のソワレで光ちゃん何を思ったか、今まで車のライトだったものと思しきものにひもくっつけてそれを幼稚園かばんかけにしたんですね。
「なに?なにやってんの?」
と思っていたら、特になんのリアクションもなく翼に渡して
「なんだよ、その丸いのは!」
とつっこむ・・・そのためにこのアイテム新たに用意したのか?
しかし翼もだんだん慣れてきたのか、ここはさらっと
「水筒だよ!」
と返してました。晃君すかさず
「お前、水分取りすぎなんじゃねえか?」
絶妙です。すばらしい。
光ちゃん、そこですかさず
「中に入ってるのはもちろんハイシーだろうな?」
と言って欲しかったわ。
さらに、バイク移動を決めて舞台からはける直前にも
「でも、その水筒はバイクには似合わないから置いていけ」
拍手。
去年の「MASK」の時もこういう回がありました。
それは初日から緊張して、それから動きをつかんで、少し間があって、で、ちょっとしたきっかけでぱちん、とはじける回。
ちなみに去年の「MASK」では1/10だったかな?の回がそうだったと思うんですが。
ミエさんが盛大な台詞のトチリをやってしまって、光ちゃんが実にさらりとそのフォローをやってのけた時です。
緊張とかそういうものから一瞬にして解放されたっていうか。
あの時は始めての舞台・しかも座長公演っていうのできゅうきゅうになってて。今回はとにかくヒガシや晃君っていう先輩を差し置いての座長であるっていうことで。いろんなものにぎゅーっとなっていたのが一気に力が抜ける、というのかな?
もしかして、それがこの回だったのかな、と思ってます。だといいな。うう。6日観たかったなあ。
今まで、アドリブ入れたくても入れられないとか、ものすごい遠慮が見えたんですけどね。基本的に体育会系の人だから、気の使い用がすごい。本人のいるポジションも難しいし。舞台そのものも「MASK」よりは出番を他のキャストに分散してもらえてるけど、その分ひとつひとつのダンスの難易度は上がってるわ「ハムレット」はあるわで、大変さっていうのは変わらないどころか、前より大変だと思うんだけど。
ようやく楽しんでやれるようになったかに見えました。
じゃなきゃ
「このカンパニーは全員バック転できるんだよ、な、アキラ!」
は出なかったでしょう。晃くんもナイスリアクションだったな。
ここのところは光ちゃん篠井さんにふったり、ほのかさんにふったりして、全員参加。ほのかさんステージ上で爆笑してるし、いい感じでした。
いじられまくる翼も大変だけど、今回光ちゃんが遠慮なくつっこめる唯一と言っていい人だからね。がんばって成長してくれ。よろしく頼みます。
で、光一さん、アドリブで誰かをやりこめると自分も律儀に失敗かます法則は健在で、今日もやっちゃいました(^^;
「雨のMelody」で
君を大人にしちゃったのは君だそうです(^^;;
ぴょこっと謝って帰っていきました。
「ずいぶん自分勝手な話ですよね」
とは後の光ちゃんの弁。確かに。ヒガシはこのとき聴いてなくてごあいさつで光ちゃんが自己申告したのをきいて
「おれからは一言だけ・・・君を大人にしたのは君さ」と言って光ちゃんその場にくずおれさせてました(笑)
さらに「僕を大人にしたのは君たちさ」と年下三人に向かって問いかける。上手いっす。
でもさ、この「硝子の少年」〜「雨のMelody」のアレンジって誰がしたのか知らないけど、もんのすごく難しくないか?しょっぱなと「硝子」の途中からと「雨メロ」でテンポが三回変わって、最後の雨メロなんてほとんどあれ早口ことばだぞ?
よく光ちゃん歌えるなあ、と最初聴いた時感心したんですが。
ヒガシ「なんで自分の歌で間違えんの?」って言ってたけど、私はあれ、難しくて歌えません。
晃君は晃君で、ヒガシにかけられたプレッシャーにより必死で考えていたのでしょう。ごく真面目で簡素な年少ふたりの挨拶のあと、
「えー。北は北海道から南は沖縄までの赤坂及びジャニーズファンの皆様、本日はありがとうございました」
爆笑。ヒガシからOKサインいただいてましたね。
「おれ、こんな赤坂くんはじめて見たー」
と光ちゃんもお喜び。翼はまだマイクで話しかける余裕は全くなく(笑)笑ってるだけでした。
だけどなんかいい感じ。うん、ホントにいい感じ。
少しずつまとまってきたのかな?うれしいな。

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