会場にはいると、モニタには
FINAL
の文字がありました。
ああ、もう終わっちゃうんだなあ。ほんとに終わっちゃうのか、と思いながらも心が軽いのはもちろん、来年のツアーとアルバムを光ちゃん自らの口によって確約もらったからです。
毎回思いますけど、ソロコンスタッフって愛情深いですよね。
Spicaの天井はこの前の横アリより星の数多いと思いますし、細かいところで最後まで妥協しないでいい方にいい方にとよりよくするための努力を怠らない。
そういう熱意を呼び起こすパワーみたいなものが、光ちゃんにはあるのでしょうね。
妖がはじまってステージの両脇にあるモニタに
TOUR FINAL
の文字が浮かべば、客席の盛り上がりは最高潮です。
ほんとに最後だ。こんなかっこいい、すてきなステージの最後の一回なんだなあ、としみじみしちゃいます。
ところで、このオーラスの記事を書くにあたり
長いツアーもようやくファイナルを迎えることになりました。
とのあいさつではじまった、いよいよのオーラスです。
Awakenもラスト。
ご指名はおおかたの予想ではMA。でも、横アリ初日で町田さんは選ばれてましたし、ヨネかしら?と思ってました。
ところが、光ちゃんのチョイスはその想像よりずっとずっとすてきでいかしてた。
町田さん米花さん、二人の手をとったんですよ。
なんてすてきな人なんだろう。
その瞬間、二人の顔がぱあっと明るく輝いた気がしました。
どちらも光ちゃんにとっては大事な信頼おける、昔からの戦友。
だから、ツアー最後に選ぶのは「どっちか」じゃなくて「二人」だったんだなあ。
M.A.Dもおおはしゃぎです。あの子たちも「MAで」とひそかに思っていたのかな?そんな気がします。
あがってきたマイクはひとつ。
なので、光ちゃんが持っていたマイクを町田さんに渡します。
町田さん、じーーーーーーーーーーーーーーーっと、光ちゃんを見つめながら歌う。
その背後でM.A.D四人がみんなで肩を組んでやんややんやとはやしたてる。
いい風景です。
今すごくすごくすてきなものを見せてもらってるなあと思った。
ステージの上の7人が固く信頼と尊敬で結ばれているのだな、と自然に思えたし余人の入る隙間のないいい輪が確かにあったと思います。
すてきでした。
誰にとっても幸せに感じられる時間と場面。
Awakenがすごく特別になった、その一瞬でした。
物議かもしたMy Wishについてはこちら。
いろいろ最後の最後まで考えましたが、こういう方法とることにしました。やはり私にとっては結構なトラウマなようです。
とてもとても好きで、大切な曲なことには変わらないのですけどね。
忘れたいけど、忘れちゃいけないことでもあると思いますので。
さて、No Moreです。
曲終わりのGyoトークにてそれは起きました。
すっごくかっこいいダンスパフォーマンスなのに頭はGyo
どんなにキメてもしょせんはGyo
そんなNo Moreですが、Gyoの発案者は光一さんだそうで。どんなセンスだよ、と思いますがおかげですばらしいインパクトになったのは言うまでもないGyo
あれですよね。テレビ版スシ王子!の1話に出てきたまぐろのマッキー。あの辺がアイデアの源泉かな?って思います。
あと、PJin広島で光ちゃんが
広島=広島東洋カープ=鯉
ということで赤い鯉のかぶりものしてたやつ。古くはあの辺思い出した人もいたかもしれない。
それにしても何度観てもシュールでいい感じです。
だって、魚が踊るんだもん。
スシ王子!のテーマ曲にふさわしい、かっこよさとどうしようもないばかばかしさの同居が大好きです。
ですが、Gyo
これがオーラス。これで最後。
というわけで。
曲終わりでいきなり、みどりGyoと青Gyoにおそわれた。
なに?なに?今ステージでなにが????
と思ったら、ずたぼろにされた光一さん。頭にGyoをかぶってました。
しかも、オーダーメイド。
全体は赤なんですけど、胴体の部分が銀色のやたらびっかびかで派手なGyoに
しかも、
かぶせんなら、正面にしてよ
とぼやくほどにななめ。ななめかぶり。おしゃれ!なわけないない。
微妙にお姉座りになっていたのがたいそうウけました。
なんかいろいろ傷ついちゃった人みたいだったよ!
なんかもう、これをファイナルのために作ってたスタッフさんもすごいですが、間違いなく光ちゃんのいないところで打ち合わせをさくっとやっていた後輩くんたちも最高と言わざるをえない。
もちろんNo Moreのパフォーマンス時には光一Gyoのかぶりものを手にしていたわけでも身につけていたわけでもないので、絶妙なタイミングでバクステに潜んでいたスタッフから光一Gyoを受け取り襲いかかったそのチームプレイには心から拍手を送りたい。
お前さんたちは、すごいサムライになった!とか言ってもいいくらいです。
こんなの作ってたんだ……ようやるわあ……
そして実際にかぶってみた発案者はそのあまりの通気性のなさに
暑っ!これ暑っ!
と不満しきり。
よくこれかぶって毎回踊ってたね
と被害者のみなさんを絶賛してました。そりゃそーよね。
そしてあっと言う間に暑さに耐えきれなくなったらしく
これ、とっていい?
と尋ねては全員にダメくらう。会場からもダメくらう。
かわいそう、というよりこれは自業自得です。
どっかからマイクオフで
Gyoーいち、Gyoーいち
とか呼ばれてたみたいですし(笑)
Gyoだらけのトーク。
もう終わっちゃうね、という話に涙目な町田さん。
私たちファンの気持ちを代弁してくれる、彼はそういう意味でも得難い人です。
そして、再び年末KinKiの大本営発表とともにソロの!次のソロのアルバムと!ソロコンの告知もちゃんとしてくれました。
うん、夢じゃない。
今日もパン様クイズはございました。確か目のみのパーツあてだった気がする。なんといってもその後のインパクトがすごすぎて記憶があいまい。
だって。
今日は最後なんで
とパンちゃんをステージにあげる、と宣言する光一さん。
会場騒然。
大丈夫?つれてきて大丈夫?ちいさいこなのに大丈夫?
心配半分、でも生パン見たい!の半分。いや、八割くらい。
一度バクステにさがり、マイクがオンになっている状態で聞こえてくる光チャンがパンをあやす声。
それは光一さん。前々から思ってましたけど赤ちゃん言葉と言うよりはむしろ
ムツゴロウさん……
それはともかくつれてきた!わああ!と思ったら、現れたのは光一さんに耳をつままれた松崎君。
一斉にいすを立ち上がった私たちは
えええええ
とブーイングあげながら、着席。みんな素直です。
松崎くんが悪いわけじゃないんだけど。悪いところがいっこあったとすれば、それはあなたがパンちゃんじゃなかったことでしょう。
そしてまたバクステに消える光一さん。
そして。
そして。
今度こそ、パンちゃんキター!!!!
総立ち。
客席総立ちです。かわっ!なんだあの子、かわっ!かわいい!
いきなり明るくて、うるさいところにつれてこられてとにかくびっくりしちゃったパンちゃん。
抱いて出てきた光チャンがステージに放しても怖がって光ちゃんから離れようとしません。というか、ぷるぷる震えています。
落ち着かせるために光ちゃんがパンちゃん抱きしめてあげます。
なんだこの愛くるしい図。愛くるしい。人犬まとめて愛くるしい!
それで落ち着いたらしいパンちゃんをもう一度ステージに放す光ちゃん。
今度は前と違っておびえてません。その証拠に耳もしっぽもぴんとたっている。しっぽがまるでフカヒレみたいです。なんだかとってもおいしそう。じゃなくって。
限りない愛情に満ちたまなざしでパンちゃんを見下ろす光一さん。とことことステージ上を歩き回る。
じっと光ちゃんだけを見つめて、その後をぴょんぴょんしながら(ステージ上はつるつるしてるのか、若干一足ごとに滑り滑りしながら)しっぽぴんとしたままでついてまわるパンちゃん。
かーわーいーーーーーー
なんだこれ。この子もっとずっと小さい手乗り状態で光ちゃんちきたんですよね。
そんで、その状態でこんな風に光ちゃんのあとてけてけついて回っててこうちゃんが落ちたとかって言ってましたよね。
そりゃおちる。
うれしそうにパンちゃんの様子に気を配りながら歩き回る光ちゃんもなんだあれ。なんか体からでてるから。なんかいい成分とかそういうの出てるから。なにがしかのいい感じの物質とかそういうまだ科学で解明されていない何かがでてるから。
世の中にはまだまだ科学で解明されていない未知の領域があるのです。
そんなでしたよ。
宝物のお披露目……ステージデビューを終えた光一さん、また抱っこしてバクステに連れていきました。
ざわめく客席。だって、まさか本当にステージに連れてでてきてくれるなんて思ってなかったもの。
いい光景見せてもらいました。
一緒にいるだけで空気が和らいでいた。あの小さい生き物が命全部で光ちゃんを慕っていて、その信頼に全力で応えているのね、ととてもうれしい気持ちになれました。
オーラスですてきなことはまだあって。
Spicaの時のことです。
横アリは9月の時も天井いっぱいの青と白に輝く星の数が多くて驚いたんですが、10月ラウンドはあの時よりも明らかにその星の数が増えていました。
それだけでもう、3日間の最終公演に向けてのスタッフの気合いと気概を感じるのですけれども、オーラス。
曲の後半でステージ前方から白い羽が吹きあがり、舞い落ちてくる演出があります。
なぜか、大阪城ホールではなかったんですが、その他の会場では舞ってました。
その、白い羽がセンター席中央よりやや後ろ位の天井からも大量に舞い落ちてきたんでした。
横浜アリーナの天井にスタッフが羽の入ったビニール袋持って待機していてSpicaの羽のタイミングで一緒に落としてくれたんですよ。
手でつかんでは落とし、をやっていくので時々固まりになった羽が落ちていくんですがそれはご愛敬。
センター席上空をすっぽり覆うようにして白い羽が舞い落ちていく光景はそれはそれはきれいでした。
このツアーに対するスタッフの思いいれみたいなものを強く感じた。
本当に本当に光ちゃんは愛されてるのだな、と思いましたよ。
それからアンコールの妖ですね。
花道を使用するのは最初のso young〜とアンコールのこの一曲だけなんですが、向かって右手の花道に行くときは先にMA-mixがいて、光ちゃんに場所を譲るような形になるんですね。
町田さんを筆頭とする3人で光ちゃんが花道を歩くときに「どうぞー」とかそんな感じで毎回のようにお見送りポーズとかしてくれるんですよね。
そんなちょっとしたところにもいい感じの空気がたちまちできてしまう。
今回は特に強くMAとM.A.Dが
光ちゃんのソロコンを盛り上げよう!
って気持ちを強く感じていたからかなあ。なんだか夏を越えて7人のひとかたまり度が強くなったような気が。
なんせ、この私がM.A.Dの顔と名前完全一致したくらいですので。そこが基準か?いや、ホントに人の顔とか覚えるのすごい苦手なんで。
このツアーでは毎回のように光ちゃんが
こんなにもたくさんの人が自分を待っていてくれた
背中を押される形で始まったツアーですが、今度は自分からみなさんにお返しをしたい
本当に(ソロコンを)やってよかったと思います
と言ってくれてました。
言葉じりや言い回しは多少違っても、ホントに毎回。
今日もです。
それは「言わなくちゃいけない」というよりも「伝えたい」言葉なのだと思います。
言葉で自分の思いを語るのは苦手だ、という人の心からの言葉なのだと。
大事なことは心の中でちゃんと強く捕まえているのだと思いますから。
アンコール。いつものように妖だったんですが。がー!
友だちが曲イントロからやけに興奮している。
何事かと思ったら、我々の席のすぐそばにトロッコが見えました。
あれはまさしくトロッコ!もしかして、場内周回する?回っちゃう?
きた!トロッコキターーーーー!
場内大興奮。興奮のるつぼ。
実は光ちゃん全くトロッコありだとは知らず、
なんか目の前にあるなー、って思っていたらスタッフが目で「乗れ」と合図をくれた
と言ってました。スタッフ超GJ!
すっごいうれしかったです。ものすごくうれしかったです。
ゆっくりとスタッフが光一さん搭乗のトロッコを押して場内を回る。
すっごいうれしい。なんかもうそれだけできゅーっとくる。
そういううれしいできごとでした。
何より、ファンを喜ばせようっていうスタッフの計らいがうれしいじゃないですか。
男前の光一ソロコンには、男前のスタッフがつきます。
素敵すぎます。
ダブルアンコール。
いつもはでてきてくれたとしても、
曲がないんで
とお話だけで終わるのですが、最後の最後でプラマイをやってくれました!
曲!
てゆーか、ちょっとテンポ遅……はもういいや。やってくれるだけで!
また出た、男前!男前の周囲を固めるのは男前と決まってる!
曲の後で光一さん、
この思いを忘れないように、ソロ活動!忘れないようにちゃんと!やるようにします。
それまで若いのに下りないようにひとつ……
だって(笑)ないないないない(笑)
というか光ちゃんが「下りる」なんて専門用語を口にするなんて!
ちょっと衝撃ですよ。
びっくりした。
そんなダブル。
そうして去っていく光ちゃん。
場内には規制退場を呼びかけるアナウンスが流れてきましたが、簡単には終わらせませんよ。
ということで、光ちゃんコールをおよそ10分?それくらい続けていたら、きた!
光ちゃんきた!
しかも、なんかヒョウ柄のバスローブ?光沢のあるヒョウ柄でなおかつ、フードかなんかついてるのかな?なのを腰巻きにして上半身真っ裸。足下は黒い健康サンダル的な格好ででてきてくれました。
場内大興奮。
きた!しかもとるものもとりあえず。って感じでアンコールに応えてでてきてくれた!
光ちゃんはすっかり終わった感じで、ひとまずパンちゃんと軽く戯れ(もっとも大事な儀式)シャワー軽く浴びて、ステージ下でツアー終了の乾杯をするつもりでいたらしく。
バスローブが「なんでヒョウ柄?派手だなあ。まあいいや」と腰に巻いて舞台下に戻ってきたらそのまま
ステージにお願いします
と誘導されて、でてきたそうな。でてきてくれたんだそうな。
どう考えてもステージにでる格好じゃない
確かに、おっしゃる通りです。
我と我が目を疑うとはこのことです。なんて格好してるんでしょうか。
多分こんな恰好でステージ出た人は古今東西一人もいないと思います。
光ちゃんも苦笑。そりゃそうですよね。
すいません、最後がこんなんで……
と言っては言葉に詰まる(笑)
今度はきれいな格好した僕でお会いしたいと思います。
と、多分結構本音を申しておりました。
来年ツアーまたやりますけど、その時までこの姿をどうぞ目に焼き付けといてください。
たぶんかっこいい衣装とか着た僕が倍くらいかっこよく見えると思いますんで
そうして、光ちゃんは最後に「ありがとう」と言いながら去って行きました。
光ちゃんはファンに対してとても誠実だと思うし、我々が「観たい」と思う姿と光一さん自身が「自分をもっとも表現できるかたち」と考えているものは幸いにして一致していると思います。
自作曲についても、改めて今回ほかの方の作品と一緒にやったことでそのクオリティの高さを私自身が再確認できました。
ダンスパフォーマンスのレベルアップも著しくて、うれしい限りです。
音楽の可視化があの日本一のライティングワークとともに実現できていた。
友達と話していてわりと多かった意見というのは、
当然、近くで観たいのは当たり前だけど光ちゃんのステージの場合は一度は引きで全部を見渡せる位置で観たいと思う
ということで、それって結構光一ファンの特徴的な部分じゃないかな、と。
エンターテインメント性とかトータルコンセプトが強く前に出ているショー要素の大きなステージを作っているからこそですね。
DVDだっていろんなカメラアングルで観たいですもん。
最近のライブDVDでは廃れてしまったマルチアングルとか、すごく観てみたい。
オーディエンスの目はどんどん肥えていってます。
今回のこの構成をやりきった後では、生半可なものを持ってこれないと思いますけど光ちゃんは必ず越えてくる。
期待するファンとその期待に応えるエンターティナーのWinWinな関係といえましょう。
そういう意味で相思相愛だし、今回のツアーではやっぱり仲がいいというのは実感できました。
それが、本当にうれしかったです。
来年のツアーも心から楽しみにしています。
BPM、お疲れさまでした。
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