2002/11/2(sut) 21:00〜 from NTV


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あらすじ

爆弾犯リグレットが指示した「沢村圭介」へのリンチは、生徒達を暴徒の集団と変えた。
そのころ、氷室は実行犯からの電話の逆探知に成功。ボブを急行させた。
くるみは氷室の指示で中川茜の遺書を手に入れる。
パニックが広がっていく校内の様子にくるみは自ら爆弾の処理を申し出た。校舎全体を破壊する性能を持った「女王バチ」の解体を指示する氷室は、学校の心臓部に当たる地下ボイラー室へとくるみを向かわせる。
果たして、女王バチを見つけたくるみは階上で起きた爆発音の現場に急行する。そこで見たものは圭介へのリンチを行おうとする生徒たちと、それを助ける湯浅の存在だった。
くるみたちは圭介をかばって屋上へと逃げのびる。
その途中くるみに「茜を殺した」と供述した圭介は、茜の死の真相を語り出す。
受験を前に密かにつきあっていた茜に冷たくしたせいで、彼女が自殺したと圭介は語った。
が、氷室は圭介は誰も殺していないこと、そして遺書がニセモノであると看破していた。
家族に冷たく扱われていたはずの茜が敷居の高い私立の進学校に在籍していた事実、更に直美から茜が通常ならばあまり例のない編入生であったことを聞き出すと、彼は真犯人の正体を暴くべくパソコンを叩き出す。
その最中、リグレットは最後通牒を生徒達に申し渡す。暴徒達が屋上に押し寄せた時、氷室の中で真犯人の姿が浮かび上がった。
屋上に殺到する生徒達。
その中に、氷室が見つけた真犯人・リグレットこと中川茜の父 松檮学園教師江間和夫がいた。
江間は離婚して母親に引き取られた茜を人知れず見守るために松檮学園に編入させたのだった。ある日、自殺した茜の死体と絶望に満ちた遺書を見つけた時、学校全体を巻き込んだ復讐劇を思いついたのだった。
だが、その遺書は茜の思いを知っていた湯浅の手によってすり替えられたものだったのだった。茜が圭介に出した呼び出しの手紙を盗んだ湯浅は彼女の自殺を止めようとして夜の屋上に向かったものの、彼女は既に飛び降りた後だった。
湯浅は彼女の無念を思い、圭介の罪を問うために手紙を書き換えた。それが真相だったのだ。
だが、江間は既に女王バチの爆弾スイッチを押した後だった。
慌てて解体に向かうくるみは、携帯の電源が切れるという危機も、氷室の機転で乗り切ったのだった。
事件解決後、松檮学園の屋上を訪れたくるみは、茜が自殺ではなかったのではないか、ということに気付く。
圭介と一緒に見たいと言っていた東京タワーの灯り。それを見ようとして誤って転落したのがこの事件の真相ではなかったのか、と。
それを聴いた氷室は憶測だと言うが、その代わり茜を愛した三人にはそのことを話してやるといい、とくるみに告げるのだった。

 

感想

爆弾編解決編。
この前後編はとてもよくできた話だったと思います。「リモート」の設定を上手くいかした物語。
動機としては若干弱い。江間はなぜ、たったひとりの復讐に学校全体を巻き込もうとしたのか?ってあたりが原作に比べて弱すぎるんですよね。まあ、ちょっと原作と同じにするわけには行かなかっただろうから、仕方ないか。
あと、湯浅がなぜにすきだった女の子が暴行されたなんて内容に遺書をすり替えるのかはちょっと理解できない。
しかしながら、謎の重層構造と緊張感のたたみかけは稀にみるよい出来ではなかったかと思います。
主人公たちは必ず最後に救われなくてはいけない。だけど、そこに至る道のりを楽しめるものになっていなければ、こういうパニックものはいけません。
茜の死からはじまる幾重にも重なった謎の構図は非常に好みです。
茜の最後の想いと呼び出し状。湯浅のすり替え。江間の誤解。圭介の後悔。
これだけ重なってくれたらドラマとしては非常に満足。
さらに最後のくるみの「事故説」のまとめ方はものすごーーーーーーくすきです。あれがなければ正直、凡作と言ってもよいです。
あの、東京タワーが見たかった茜の想い。あれで幾重にも重なった事件のピースが綺麗に、後味よく終われる。
そう。茜が本当に自殺していたんだとしたらこれって後味の悪い凡作だったと思います。
あれがあるから、私は非常に高評価。ドラマにはこういういくつかの層が欲しい人ですので。
ものごとは見る角度を帰れば違う真相が見えてくることがある、と。
殺伐としたドラマの最後に入るどんでん。最後の最後でひっくり返しがあるドラマは無条件にすきです。はい。
で、今日のポイントはやはり、白シャツ・革パンの氷室!
ああ、なんたる細腰!見よ!嘘偽りのない柳腰を!バックショット最高!ジャケット脱ぎまで披露してくれて、最高!
テレビの前でウェイブ!
ああ、幸福。何度リピートしたことか。
白シャツ、最高!
犯罪です、それ。
早くDVD出してーーーー。

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