感想
予告を観た時「ふ、双葉山?双葉山の殺人鬼???」と思ったあなた、アヤツジ者ですね?
内容観たら全然違いましたが。当たり前か。
くるみと伸吾のラブラブ旅行に現れる殺人鬼、ハングリーマンの黒い影。そこにからむ千曲川親子の葛藤。みたいな。
「リモート」最終章に向けての布石がさりげなくあって、そっちに結構感心しました。
徐々に明らかにされていく氷室の過去。
人質、という言葉に明らかに動揺を示すその姿に、トラウマの一端が見えたような。
友人と結構話題になったのは、くるみが氷室の命令を無視して結果としてよい結果に結びついたというのに逆ギレしたのはなぜか?という話で。
それはもちろん過去の愛する人の死・・・まあ、恋人の死でしょう・・・に直接結びついているからに違いないが。
(1)上司の命令を無視しての単独行動の結果死なせてしまった
(2)自分の独断行動により死なせてしまった
どっちだろうね?と。
くるみの行動に怒ったのは、過去の辛い思い出と今回のくるみの行動がダブったのだろうけれども、その引き金は「独断行動」にあったのか「上司の命令を無視しての行動」にあったのか、という話。
やはり「リモート」最大の謎である氷室事件が核にくると話がしまるというか、興味がそそられます。
ところで今回のハングリーマンですが。
金の為ではなく食べ物を食べたいからという理由で見境なく人を殺す、という実に奇想天外な設定。
今回は千曲川親子の話が軸にあったのでせっかくの面白い設定も流されてましたが、これはできればじっくりと氷室との対決が観たかった感じです。もったいない。
本能と欲望の権化ハングリーマンと知性と理性の象徴氷室との頭脳対決なんて絶対面白かったのになあ。
そういう点ではちょっと残念。 |