CHAPTER1〜4
CHAPTER5〜8
CHAPTER9〜11
CAPTER NO.09 [ 獣王 ]
2006年6月 9日 (金)
いよいよ話も佳境に入ってきた第9話。
カリム逝去。
全11話でなおかつ原作での彼女の登場シーンを考えるとやはり監督さんのお気に入りだからか?長い出番でしたね。
さて、いよいよサードの真っ黒なところが前面に出てくるわけですが。
今日は何より獣王戦でしょうとも!!!
カリムの死を知って絶叫するトールがものすごくよくてびっくりしたわけですが。
さらに怒りに我を忘れたトールがいきなりザギに斬りかかり、一気に始まった獣王戦。
楽しみにしてたんですよここ。
いい感じでした。ちょっと決着がつくまでの時間経過があっさりめではあったかな?でも、ザギもトールも熱演でしたねえ。
よかったです。
OPの氷上決戦もすきですが、これもなかなか。
トールってやっぱ剣技も優れてるのねえ、と思いました。素地はもともとあったけど、立ち回りとかの基礎はやっぱり一から輪でサードに仕込まれたか?
子ども時代はへたれの茶輪トップにひけをとっていたからきっと士官学校仕込みのサードが剣の師匠なんだろうなあ。
瀕死の重傷を負いながらもトールに毒をそそぎ込むザギの、一筋縄ではいかないところがすきだなあ。
倒れこみながらトールを「お前はまだ子どもだったんだよなあ」と言うザギがすきだなあ。
トールはカリムに会ってからの声がものすごく恋する少年だったんでちょっとうきうきでした。声質自体は低くて響く大人声なのに、なんとなく子どもっぽい一途な情熱が感じられるの。
いやまさか、光ちゃんにこんな素質があったとは、と。本日のカリムの死に慟哭するシーンと共に平身低頭平謝りです。
上手いや、この人。
時々見くびり過ぎてて申し訳ない気分になる。
これだけの美声、ぜひ今後ドキュメンタリーのナレーションとかも手がけていただきたいと心より思います。
ああそれにしても、OPを聴くとにまにまにまにましてしまう私がここに。
ところでユンナさんの歌うEDの初回限定版のワイドキャップ。そして光ちゃんのOP初回盤のロングキャップ。
どう違うのだろうか、とふと思った。
縦に長いのと、横に長いのの違いか?まあ仕様の違いは特に問題ないけどわかだだい。
CHAPTER NO.10 [ 悪夢 ]
2006年6月16日 (金)
いよいよ、謎解きのラス前10話。
さあ、謎解きです。
トールについての謎が解明されましたよ。
そして、ここからの青年トールはものすごくかっこいい。
原作を読んだ時に何に一番びっくりしたかと言うと、トールが生まれる前から持ち合わせていたラストチャイルドとしての強い強い生命力ゆえに、母の胎内で本来のクライン夫妻の子どもであるラーイの姿に「擬態」していた、という設定です。
す、すごいとしか言いようがない。
この設定を考えた樹先生は天才じゃないだろうか、と思いました。
「擬態」っすよ「擬態」
胎児が、世界に生まれ落ちるその前から生き抜くために「擬態」を試みたっていう発想に度肝を抜かれたわけです。
ラストチャイルド。
滅び行くバルカン星系の人類の最後の切り札として作り上げられた、誰よりも強い強い、生命力を持ったトール。
トールは誰よりも美しい。
この設定は、トール出生の秘密にがっちりリンクしているわけです。
だからこの話、すごいんだよな。
生命力としての強さが外見に現れているのが、トール・クラインなんですよね。
まあ、アニメの絵について言うとやっぱりトールは「描くの難しい」と思うわけですけども(笑)
ザギのが明らかに美形に見えるんだけども。
誰よりも凛として張っているトールの声は、シルヴァークのトールということだけでなくものすごく説得力があると思います。
己の出生の秘密をオーディンに知らされて、一度地の底まで落ち込んだトールがキマエラに生きる人々の危機に立ち上がった後のりりしさったらないっす。
ポニーテールかっけー!
今回はトールが嘆き、叫び、感情がまともに表に現れ続けていたわけですが。
……いやもう、光ちゃんが声優として上手いとかいう話は今更しなくていいっしょ。
お見事でした。
君はトールだ。
きっと来週は素晴らしいトールを見せてくれると思う。青年トール最大の見せ場にして獣王星のクライマックスシーン。
心から楽しみにしていますよ。
でもって。
獣王星、物語の中でまず1,2を争うびっくりポイント。
サードが実は黒髪でも褐色でもなく、人為的に色を入れられて本来の姿をこれも「擬態」していたという事実。
本当はシグルド・ヘザーという名の軍人であったという事実なわけですが。
あれは、色抜きしてるところ見せないとわかるわけない、と思うのですが大丈夫でしたか?原作未読派のみなさん。
トールとサードは、表裏一体の存在なので、トールはユノの人間となるために「擬態」し、サードはキマエラの人間となるために「擬態」していたというのもひとつの符合になってたりするわけですね。
この辺も実によくできた話だなあと思います。
でもって怒濤の展開の中ですっかり影は薄いですが、傷ついて地の底まで落ち込んだトールが、すぐ側にいてくれる同じ生命力に輝くティズにようやく心を傾ける場面もございました。
正直なところ。
男って勝手よねえ、と思わないでもないけど。傷ついた時に側にいてくれた女にころっといっちゃうのはよくある話だもんな。うん。
ザギが最初と最後だけ出てきてトールを思っているのが何げにおかしかったです。
この人、トールと一緒にキマエラ統治したら面白いコンビになると思うんだけどな。
全くトールと違う人間だけど、でも妙にはまってるというか。違う人間だからこそ上手くいく例というやつになれると思うのだけども。
さて、いよいよ来週が最終回です。
光一トールともお別れ。
ああ、あのラストシーンを。クライマックスを。どう見せてくれるか楽しみです。
てか、ホントにあと一回で終わるのかなあ、あれ。
CHAPTER NO.11 [ 希望 ]
2006年6月23日 (金)
最終回ですよ!
この時間までW杯のためじゃなくて起きているのはそうそういないと思った。
ヘカテに行ってからのトールはそれはもー凛々しくてかっこいいのです。
最終回にして、ようやくトールが一番綺麗に描いてもらえた!と思いました。
あの髪型と紅マントがなんとなくビジュアルをもっさりさせていた原因だと思うのですがどうでしょう。
それはともかく、原作で一番すきな場面が出てきました。
へたれたサード、じゃなくてもうへザーか。を、叱りとばすトールです。
満足!
トールが、一番かっこよく見える場面。ちゃんとかっこよかった。魂の器が違うのがひしひしとわかるかっこよさだった。
青年になってからのトールはどっちかと言うとへたれた部分が目立つし、惚れた女に冷静さを失ったりするんですけど、キマエラを救うために立ち上がった後のトールはそりゃもー
「お前に惚れない女はいない」
クラスのかっこよさです。
そのクラスのかっこよさをがっちりクリアしてた。
あー、なんか最後の色替えが終わってサードそっくりになってるトールはなんかびみょーになんだかな、な顔になってたわけですが、まあいいや。
ポニーテールトールが最強です。
ええと、原作でもアニメでも
「そりゃないよう」
な最期を遂げたティズとザギですが。ティズはご臨終確認ですが、ザギもまあ助かるわけがないので(そしてラストに出てこなかったので)やはりあのままクレバスの中でのたれ死んだのでしょう。
ううう、そりゃないよう。
ティズは最期にトールを導いてましたが、あれもあんまりな死に方だよなあ。
あんなに不憫なヒロインはそうそう思い出せない程に不憫だと思います。合掌。
さて。
DeepのPVですが、光ちゃんが日焼けした話を聞いた時に真っ先に思い出したのがこの「獣王星」のラストシーンでした。
プラチナの髪に白い肌のトールが、黒髪に褐色の肌のキマエラのただ一人の獣王として立った後の姿。
エクステといい、光ちゃんがイメージしたのはこのラストシーンのトールだったのだなと思います。
PV自体は、むしろ青年期のトールを狙ってくる刺客やトールの子を産みたい女たち、って感じになっていて比類なき獣王となったトールという雰囲気とはまた違ってますけどね。そしてキマエラの昼に「夜」はないので、イメージの集大成って感じですけどね。
まだ全編観たわけじゃないんですが、あれはまさに実写版トールでした。
がじゅまるの根がムーサの林を思い出させた。
がじゅまるの根本に佇む光ちゃんは、まさにキービジュアルのトールそのままだった。
最初に獣王星のトールを光ちゃんが演じるという話を聞いた時、あまりにも本人と被るのでびっくりした記憶があります。
ファンである私の中にある、光ちゃんの刹那的とも言える意志の強さとかそういったものがトールに被る。
もちろん人間だから弱い部分も愚かな部分もあるけれども、そういったマイナス部分を全て考慮にいれてもやはりトールは、その輝くような意志を持って自分の足で立てる強さを持っているわけで、トールの「美しさ」というのはその「強さ」ゆえなわけです。
ぴったりじゃないか。
ファンの贔屓目はまあこの際仕方ないとして、そのあたりはこのキャスティングを考えた監督にひれ伏したい程に感心したわけです。
ただ、声優としての演技は初挑戦なので、そのあたりは非常に不安に思っていたわけですが。
正直ここまで見事にいい意味で裏切ってくれるとは思ってませんでした。
最終回、果敢に前に進んでいくトールの姿に不覚にもうるっときたよ。
ホントにキマエラを救うために進むトールはかっこよくて、そのかっこよさが切なくて泣けるんだな。
あのトールは本当にかっこよかった。
そのトールは光ちゃんなんだな。それがとても嬉しいです。
もちろん、1クールという時間的制限があった分、原作のいいところをカットせざるをえなかったりいろいろ首を傾げた部分もありましたけど、あの最後のトール。
ヘカテで前に前に進むあのトールが観れたから私は満足だ。あのトールがすきなんだ、私は。
最後にサードを怒鳴りつけるトールがすきなんですよ私。
声優挑戦が決定したとの報があったのはまだ3月の頭のころ。
それから今日まで長かったような短かったような。
ともあれ、来週からトールたちに会えなくなるのはちょっと寂しいです。
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