スシ王子!*ARCHIVE
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指南の壱 宮古島編 唐手の道は寿司の道
2007年07月28日
**あらすじ**

米寿司は、幼い頃全国に名を馳せ「スシ王子」と呼ばれた天才スシ少年。
だが、祖父・スシ王 父・スシ男爵と共に、幻のカジキマグロを求める漁に出た際二人の肉親が亡くなるのをその目で見てしまって以来「ウオノメ症候群」に悩まされていた。
天涯孤独の身となった司は、生まれ育った宮古島で自然流琉球唐手の師匠・武留守リリーの元で唐手修行に励みながら成長する。
15年もの厳しい修行の成果はだが、いまひとつ現れてはいない。
修行といっても、師匠のマッサージと型稽古、風呂炊きに飼いヤギの世話しかしていない司は「強くなりたい」と日々願っていた。
リリーは、そんな司を見て寿司屋を営む奥平海月の元に預ける決意をする。
折しも宮古島にはリゾートアイランド開発の前哨戦であるスシフェスティバルが間近に迫っていた。
海月は反対派の筆頭。
店には、海月への嫌がらせをしにきた連中がやってきていた。
リリーの誘導にのって、嫌がらせをしにきた連中となぜか闘うことになってしまった司は、ケンカの最中に投げ入れられた魚の目を見て「ウオノメ症候群」を発症させてしまった。
過去、爆発的な破壊力を発揮してきたウオノメ症候群の力により、司は連中を叩きのめすのだが、症状が収まった後自分が何をしたのか全く覚えてはいなかった。
自分自身がウオノメ症候群で巻き起こしてきた数々の惨劇を思い、自然流琉球唐手の神髄を海月に見せられても修行に赴く決心が付かない司。
だが、海月に司を託して亡くなったリリー、亡き父が司に残した教えを改めて思い起こした時、司は確かに自分の求める自然流琉球唐手の神髄がスシにあることに気付く。
決意を固め、自ら封印した包丁を研いで、司はスシを極める修行の道に自ら足を踏み入れる。

**感想**

やあ、こうして書き出すとものっすごい要素がぎゅうぎゅうに詰まった初回だったんだなあ、と改めて思いました。
とりあえず一話でスシ王子!の説明部分を全部つまびらかにしてしまおう、というところでしょうか。
司がスシを握らなかった位で、あと全部出てきたもんなあ。
とりあえず、司の身体がものすごくよく動いていることに感心しきりです。これか。これが欲しくて光ちゃんだったのか!と監督の意志を感じました。確かにこれだけ動ける人は数限られているし、その上「綺麗な王子」という条件がついたら光ちゃんしかいないわ。
アクションすごい。
身体がよく動く人だから、自然流琉球唐手の型が妙に決まる。決まるのにおかしい。いや、ちゃんと決まってるからおかしいのか。
「希代のアクション俳優」と言った監督の言葉に素直に頷きました。スタントなしでこれだけやると画面の動きも映像も滑らかだ。激しく動く身体と顔を全部カメラに収めることができるというのはこういうことなんだな、と。
初回の司はものすごく弱いので、遠慮なくぼっこぼこにやられてます。
それもまたよし。
宮古島の風景がものすごく綺麗です。
夕陽を受ける司の横顔はものすごく綺麗。
セットじゃこうはいかないなあ。色彩がとても鮮やかだ。
そして光一さんがお美しい。

方言ばりばりの台詞ですが、なまじっか欠片欠片が聞き取れる日本語なので若干いらっとしたかもしれません。
字幕ついてるから洋画観ているみたいに目が字を追うのだけども中途半端に耳に「翻訳しないでいい言葉」として入ってくるからなんというか、リズムがずれるんだな。
まあ、友達に聞いたら気になってたのは私くらいだから問題ないのだろうけども。

一話の中で張った伏線をちゃんと律儀に回収してるのが好感持てました。
投げっぱなしはよくないよね。来週まで持ち越しにしても忘れちゃうよ。

ウオノメ症候群発症のシーンは、パンチよりずっと衝撃的(笑)
なるほど、祖父と父を目の前で為す術もなく奪われた恐さを克服するために一番恐いものにあえて立ち向かっていく人なんだ、司は。
恐いけど、その恐いものに対抗する最大の反撃方法は、司にとっては「スシネタにして握ってやる」ってことなんだね。
小学校ひとつ潰した、小さな島沈めた、に吹きだした。
「つけさく」としか聞こえないんだけど(笑)ウミがまたいい味出してますよ。
ところで本当に師匠はお亡くなりになったんでしょうか?????

小ネタいろいろ。
ウオノメ症候群を患ってスシを封印するところともう一度包丁を掘り出すところ。
武留守の家ではヤギの名前は代々スミコらしく、過去の映像より卒塔婆が数増えていた(笑)
ライオネル・リッチーみたいなパンチにできるパーマ液の名前が「RICHIE」
ヤギの名前はスミコ。子ヤギの名前はシミコにソミコ。
「俺、何でこんなに都会的なんだろう」が悩みの司。
稽古してる型がちゃんと闘ってる時の型と同じだ。
篠井さんジュース一気飲み。
「ディスシーワールド」のキャラクターが「マッキー」(笑)
レポーターが大木凡人
司も若干方向音痴
まだあると思うけど、今日はこの辺で。
指南の二 宮古島編 打倒!電光石火稲妻握り
2007年08月04日
**あらすじ**

スシの世界に戻ってきた司。
兄弟子の海月は、宮古島ディスシーワールド計画によりたちのきの嫌がらせを受けている反対派の住民運動の急先鋒でもあった。
なし崩しの内に反対派に所属することになった司は、ウミと共に開発推進派の探りに出かけたところで評論家の朝比奈庄月に出会い、亡くなった母のことについて意味深な言葉を聞くことになる。そして住民無視のリゾート計画に憤りを覚えるのだった。俄然やる気のウミに引っ張られてフェスティバルの会場を偵察に行く司だが、そこでウオノメ症候群を発症してしまい大暴れしてしまう。
その頃、スシフェスティバルのゲスト職人として、銀座の名店・一柳のスシ職人 電光石火稲妻握りの鮫島がティダ寿司を訪れていた。海月は鮫島にただならぬ職人の気を感じていた。
一方フェスティバル会場で大暴れした司は、海月に行動の軽率さを叱責され、ふてくされて店を飛び出してしまう。
その頃、リゾート計画推進派は朝比奈の入れ知恵で、鮫島vs海月のスシ対決を行い、もしも海月が負けたら反対派の連中に土地を明け渡す様提案する。
海月のたっての願いでその提案を受け入れる反対派。
そして海月は司に、自分の代わりに対決に出るように奨める。その結果次第で、自然流の指南書を授けるかどうか決める、と告げるのだった。
まずはウオノメ症候群を克服するため、ウミ・河太郎と共に特訓を続ける司。なんとか、小さい目玉ならば自分を抑えることができるようになってきたが、克服というにはほど遠い。
そして、電光石火稲妻握りに対抗すべく、灼熱の砂を握る特訓を伝授された司は早握りの極意を掴んでいくのだった。
いよいよ対決の日。勝負は三本。
早握り対決で勝利し、創作スシ対決で敗北した司は、起死回生のお任せ三貫握りに挑む。
審査員のドイツ首相が痛風であることを見抜いた司は、勝負のためではなく「自分のスシを食べていただくお客様」のためにと、海ぶどうの軍艦巻き島らっきょ添えを一貫だけ握ってやった。
その心意気は亡き師匠と父から伝授されたものだった。
スシ対決に勝利した司は、朝比奈から死んだと思った母が今も一柳の奥座敷で生きていることを知らされるのだった。
海月から秘伝書を授かった司は、気泡握指南書の奥義を収めるべく気仙沼(けしぇんぬま)へと旅立つのだった。

***感想***

先週より、ずっと面白かったです!!!
やっぱり、スシ王子!ですから、スシ対決ないと!と思った。敵が出てきてこそだよ、やっぱり。
シャリの握り修行で、灼熱の砂を握った後で海月が「みなさんはくれぐれも真似しないで下さい」ってやったのがツボ。
一本目の、宙に浮く二人目のお客さん用スシオチがものっすごいツボ。
アクションはよかったと思うのですが、スローモーションとかストップモーション使わないでせっかく綺麗な動きなんだからそのまま見たかったなあとか思います。
出てきた伏線も、忘れない内にちゃんと回収してるし、よかったと思いますよ。
ウオノメ症候群の発症シーンが毎回ものすごい勢いでツボにすぽーんとはまります。しばらく笑ってる。
ギョ!ギョ!ギョーーーーーーーーーーーーーーッ!
ってあの叫びには敵いません。どうしてくれよう。
さらにはあの髪型が!!髪型がああ!!!
いいなあ、ばか話。あほドラマ。癒される。
今回、まっっっっっっっったく裏読んだりとか、これは実はこういう意味が!とかって考えてないです。もーこれは笑って、すかっとしていられたらそれでいいや。
司は魚の目玉が大きいほどだめなんですね。しかも目玉が丸くなければ見た目が明らかに魚でも平気なんだ(笑)コハダくんとマダイちゃんはだから平気なんだ。でもマッキーはNG。
細かい!細かいよ司!
やっぱりあれか、父ちゃんたちを殺したカジキの目玉はヌシだけに最大クラスなのか(笑)あれに近い程にスイッチオン・更にレベルアップ!しちゃうんですね。
シラウオなら克服したけど、今日の最後はカジキだったから、太陽まで隠しちゃったよ(笑)
魚コワイって言う人って、みんな目玉が恐いって言うけど、となると魚コワイ人は誰もがウオノメ症候群なのか?
ウオノメ症候群発症して、闘う相手はあくまでも魚で、人間達はみんなその巻き沿いくってるだけなんですよね(笑)
どうも、シリーズ全体の黒幕がディスシーワールドの開発会社で刺客は一柳から、っていうのがお決まりになるのか?そんな感じですね。
来週の気仙沼編に出てくる、明らかに海原雄山がとても気になるんですが(笑)

やあ、面白かったなあ。

指南書に「田植えしろ」ってあったけど、いつか稲を植える日がくるのでしょうか?>司くん
その時はまた修行歌歌ってください。もー先週から頭にこびりついちゃって大変なんです。ちみちみと積み上げ仕事する時につい ♪うりずん うりずん 口ずさんでるよ。
諸々ツボネタ。
ドイツ首相の「おスシ、大好きー!」
袴田さんの敵キャラ、王道!って感じでよかったです。
篠井さんはミレ以来の共演かしら?いい味出してます。
ウミの合気道の技が手羽先!
ウオノメ症候群発動中の司のメイクがとても濃い
料理の鉄人ばりの食材に魚があるので(スシだけに)目を逸らし続ける司
コハダくんにマダイちゃんのよくわからないダンス。そしてかぶりモノ取ると幼稚園スモッグ
ピアノが弾けない西田敏之に反論する司
師匠、ホントに亡くなってしまったの?てか、ぼーっと浮かぶ顔が徐々に増えていってお父さん共々コワイ。
週刊ベストが週刊慎重に
師匠が反対派のみんなに、司出場を説得してるバックで「あっつい!あっつい!」と叫ぶ司の声
てゆーか、タイトルバックはいっそ海月と司が走ってた時のBGMでいっそいいんじゃないかと思った私。
ライバルの能力ゲージ
ベルリンの赤い夕暮れ(笑) ダーーーーーーーーーーーーッ!
特訓の成果、若干なし(笑)
この勝負、ホントに司勝利ってことでいいのだろうか?という素朴な疑問
カンヌンキギダキだからいいのか。そうかいいのか。
でも海ぶどうの軍艦巻き島らっきょ添え海水の塩味のままでいただくというのはどう考えても美味しそう
スシ対決の豆しぼり萌え
母の名はサヨリ
次の舞台はけしぇんぬま

楽しみだっ!
指南の参 気仙沼編 探せ!づけの閻魔
2007年08月11日
***あらすじ***

気仙沼にたどり着いた司は、海月から「全てはづけの閻魔が知っている」との手紙を預かってきた河太郎と再会する。
あてもなく捜索する内、河太郎のかばんをひったくった旅館はやしやの林田親子と出会う。
その頃、銀座一柳では米寿の名をスシの世界から抹消しようと目論み、刺客・赤月真九郎を気仙沼へと派遣するのだった。
はやし屋は本格的日本料理がウケて評判の旅館だったが、一年前団体客が集団で腹痛を起こし食中毒の疑いをかけられて以来左前状態だった。しかも、大きな借金まである始末。
強引な借金返済を迫りにきた借金取りからはやし屋の娘・ひかりを守ろうとする司だが反対に返り討ちにあってしまう。窮地を救ったのはスシ屋の見習い・野呂山だった。
野呂山の師匠が探し求める「づけの閻魔」ではないかとみた、司だったがしょうゆを仕込みにいったきりの閻魔にはなかなか会うことが叶わない。いらつく司が漏らした「しょうゆなんてどこにでもあるのに」という言葉に、野呂山は「司はスシをわかっていない」と言うのだった。
一方、気仙沼の旅館はまやには赤月が到着していた。実ははやし屋の食中毒騒ぎは、はまやの女将と観光協会の陰謀だったのだが、気仙沼からてっきり出ていくとばかり思っていた林田親子が一向出ていかないことに焦れていた。
司と河太郎はひかりに懇願されて、はやし屋再建のため弁当を売り始める。
そこに、赤月が現れ宣戦布告ともとれる挑発を司に仕掛けてきた。
そんな時、河太郎はひかりの父がチンピラ達に浚われるのを目撃し、後を追う。その途中で謎のバイク男に出会うのだった。河太郎はひかりの父の居所を司達に伝えた後、あえなく捕まってしまう。
司は、ひかりの父と河太郎を救い出そうと乗り込み、加勢に入ったひかりと野呂山を追って現れたづけの閻魔とようやく出会うことができた。
一方ひかりは、はやし屋の食中毒事件がはまやの女将の仕組んだ罠だと知る。
猛然とはまやに乗り込むひかり。
そこで司は赤月と再会しはやしやの存亡をかけ「気仙沼の味」というテーマで一週間後にスシ対決を行うことになった。
また、赤月とづけの閻魔こと北山は、かつて一柳で兄弟弟子の関係であり、司の母の一件に関して「あながち無関係ではない」と知ることになった。
北山の元を訪れた司は弟子入りを志願するが、弟子・野呂山との卵焼き対決に破れ弟子入りを断られてしまう。
司は鮫島との勝負に勝ったことにより、カンヌンキギダキの精神を忘れてしまっていたのだった。

***感想***

やはり、対決あってこそ。
と、改めて思ったけしぇんぬま編。今回はちゃんと前編で対決相手とのやりとりあったし、勝負ものの王道は最初にちょっと負けて、途中努力して技を磨いて、最後に大勝利!だと思うのです。
王道とは、それが物語として筋が通り万人の腑に落ちるからこそ王道。
面白かったです。
今回もちゃーんと、前半のフリが後半になって出てくる。そういうの、見つけるとなんか気持ちいいじゃないですか。
そこも含めて楽しかった。
ところで、野呂山役の松山さんといえば銀狼の太くん。わあ、お懐かしい。と思ってしまいましたよ。
一柳の面々もこれでほぼ揃ったのかな?
司のおじいちゃんにあたるんだろう海原雄山若林豪さん、奥座敷で心ここにあらずの様子の母・サヨリ、一柳の名字を持っているものの、サヨリの夫なのか兄なのか今ひとつわからないけど、当面のラスボスらしきは西村雅彦さん。
そして刺客は葛山さん。
なかなか面白い配置です。

司、いつの間にカンヌンキギダキを忘れたんだろうか、と思っていたらどうやら宮古島の空港で金属探知器にひっかかりほぼ陸路で気仙沼に行く内(一体何日かけてたどり着いたのだろうか)指南書を消化すると共に忘れてったらしい。
てか、あの指南書って毎日それを実践しろ、って意味のような気がするんだけど消化したら「はい、終わり」でいいのか?と、後ろ向き爪先立ち歩きを終了していた司に若干ツッコミいれてみた。 司が案外、素材とかにこだわりないのが驚きでしたが、考えてみれば本格的にスシの世界に舞い戻ってからも短い期間しかたってないし、その前は子どもの頃だったから技術を磨くのに夢中になって素材の方にいかなかったのもなんとなく納得がいく。
「いい素材」はわかっても、「いい素材を求める」ってところには至ってなかったのかもなあ。
それにしても、いくら時間無制限の勝負だからと言って、卵焼きにあれほど時間かかってたらそれだけでアウトだと思う私は我慢がきかない性質。

今日も小ネタいっぱい。
「俺を引き留めるのは誰?」
「ひかりん」「ひかりん」「ひかりん」
ぎょぎょぎょー、氷の水族館では凍っていた。そして、常温解凍。
ぎょぎょぎょー、がどうしようもなくツボすぎる。TPOにあわせて変わるぎょぎょぎょ。
お母さんの「見ちゃだめ!」
豪快な八宝菜。
づけの閻魔を待つ時の椅子の座り方。
キタ!修行歌!
あながち。
ウオノメ症候群持続時間は3分少々。河太郎、二度のウオノメ体験で把握しすぎ(笑)
「死んでる」「生きてる」が今回の対決キーワードですね。
赤月ははまやの女将と小田島の黒々しさを見抜いてます。
どう見ても海原雄山
「邪魔すんなー!」やっぱり、人間は巻き沿いだったようです。
ひかりが黒い。
司はパチンコの海物語でも発症するのだろうか、と素朴な疑問。コハダとマダイで発症してたんだから、するだろうなあ。
例の登場シーンはかっこよすぎだー。
お父さんのかに歩き
タイヤ引き修行がちゃんと生きてた!いいいいいっぽんづりぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
テレビで毎週日曜日や土曜日に放送……あれとかこれとかそれで紹介されたのか。
目の前に広がる放し飼いのにわとり。
敵のステイタスが出るなら司のも欲しいなあ。
対決終わったらちゃんと綺麗にしてる。職人だ。

来週は気仙沼完結編。
たーのしみー♪
指南之四 気仙沼編 掴め!幻の醤油
2007年08月18日
***あらすじ***

野呂山に玉対決で敗北した司は北山に弟子入りを諦め、野呂山に「弟子の弟子にしてくれ」と頼み込む。
相手にしようとしない北山の側で懸命に雑用に励む司。
野呂山に完敗したことで父が教えてくれた「カンヌンキギダキ」の心を、司は取り戻していた。
一方赤月は、かつての兄弟子であるづけの閻魔に顔を見せに北山寿司に現れ、不気味な勝利宣言を残していった。
北山は司の懸命な様子に心を動かされ、彼の母親のことを語り出す。
司の父はかつて一柳で北山と共に修行していたスシ職人。だが、金持ち以外のお客様にも旨いスシを食べさせたいという想いから、店を飛び出していた。サヨリはその時許嫁を捨てて司の父と共に駆け落ちを選んだのだった。だが、たちまち一柳に見つけられ連れ戻されてしまいその時のショックで心を閉ざして現在は一柳の奥座敷に幽閉されてしまっているという。
そしてまた、「づけの閻魔」より直伝の修行を行うことを許されるのだった。
司は母を助けるべく、東京に向かう決意を固めた。
他方、はやし屋の主であるひかりの父は一旦は更正を誓うものの、ずるずるとまた賭博に引き戻されてしまっていた。
司は、赤月との対決を前にひかりとその父に協力を要請する。本心は更正したいひかりの父は司への協力を快く引き受けるのだった。
ところが、づけの閻魔の真骨頂である秘伝のしょうゆが何者かによって台無しにされてしまうというアクシデントが起きてしまう。閻魔・北山は司を隠し部屋へと誘った。
対決当日。
はやし屋の食中毒騒ぎをでっちあげた実行犯の男達は、小田島を脅してあわびの密漁を続けていたが、その闇取引の現場を野呂山に見られてしまう。
いよいよ始まったスシ”気仙沼の味・3貫”対決。
赤月ははやし屋の存亡の他に、互いのスシ職人生命を賭けようともちかけ、司は承諾する。
先攻の赤月は、満点を叩き出し俄然司には不利な状況。
だが、司は間一髪間に合った野呂山の卵で見事な玉を作り上げ、さらにははやし屋親子の協力によるフカヒレスシで対抗する。
最後の一貫。司は究極のむらさき・閻魔を用いたづけスシで対抗する。
閻魔と一体化するため黒ずむほどになった司を見て、赤月は己の負けを認めるのだった。
ひかりの父もようやく今度こそ更正を誓うのだった。
そこに、闇取引の現場を見た野呂山を追って密漁団が乱入し、大乱闘となる。
ウオノメ症候群で密漁団たちを一掃した司は、北山の薦めに従って、千葉・勝浦の巻きのジンベエに会うため再び旅に出るのだった。

***感想***

あー、面白かったー!!!
これです、これ。これを求めていたのよ、私。って感じです。しょーもないあほあほ展開。真面目なのにおばか。
しょーもない修行。でも実はラストでちゃんと役立っていたとわかる。
スシ対決のCG効果。真九郎のスシから龍が出てきたり、司のヅケスシ食べた途端にずきゅん★っていったり。
いいぞいいぞ、もっといけ。もっといっておけ。
閻魔を使いこなすと比例して黒くなっていく司。しょうゆと一体化って意味わかんない。けど笑える。
大体、閻魔を掬う柄杓に穴が空いてる必要性が全くわからない。けど、いい。それでいい。なんかそれでいい気になる、それが大事。
夜中に大笑いしちゃいましたよ。
もーコンブを眉間にたてる意味が分からない。けど、いい。それでいい。なんかそれでい(以下略) ぜひとも!この調子でいってもらいたいものです。
自然流唐手指南書はスシ職人の聖書なのか。
あー、なんとなくやっと

スシ修行=自然流唐手修行

ってのが繋がった気がする。
でもまだ、感覚として「スシ修行のこれをやった」から自然流唐手の「この技を会得できた」ってのがないから微妙にもやもやする気持ちは残ったりするわけですが。

うん、よくできてたし、よく笑わせてもらったし、楽しかったです。

海原雄山と司が平然と言い間違えをするってところで遺伝子引き継いでんなあ、って思いました。 西村さんは、サヨリさんのダンナさんだったのね。
秘密が徐々に解き明かされていって、司が行く道筋が綺麗につけられた感じ。いいですね、こういうの。

そして私は司がずーっと豆しぼり頭に巻き続けていたので大層満足です。豆しぼりブームです。
豆しぼり、いいよね。あの水玉加減が最高だ!

幻と伝説は一体どちらがよりすごいのか、よくわからないのですが(笑)
とりあえずひしゃくの穴から零れないしょうゆに吹きだした。

二階からの飛び降りはホント綺麗に飛んでますなあ。

各地の兄弟子たちはみんな食い逃げされる運命のあるのか?とか、常に海の側で修行なのか。修行する場所は決まってるのか、それは一体何のこだわりなのか、とかお約束なリピート項目もあり。
というか、あれだ。
一柳のスシ職人って、異名をもらって一人前なのか。
いいな、それ。



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